読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

ポスト寺内。巨人に求められるスーパーサブの世代交代について

 内海、阿部、鈴木選手など、これまでの巨人を支えた主力選手たちの高齢化が叫ばれ、それら主力選手の世代交代が今後の巨人の大きな課題とされています。

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 しかし主力組の影で巨人を影で支えたサブ選手の高齢化も顕著になっています。サブといえば聞こえは悪いかもしれませんが、このサブ選手がきっちり仕事をこなすからこそ1点を争う場面で主力への代走・守備固めを仕掛けることが出来ますし、主力組を休ませることができます。

  それでは具体的なスーパーサブ選手の現在と今後の展望について触れていきます

 

 

 

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 寺内 崇幸選手。06年に高卒社会人としてドラフト6位指名を受ける。主に坂本選手を下げた後の守備固めや村田選手に代走を出した後のサード守備固め、鈴木選手を出す場面以外での代走として起用されました。また一時セカンドスタメンとしても起用されています。

 【通算成績とスーパーサブとしての機能】

 通算成績は16年終了時点で587試合911打数172安打4本塁打102打点打率.217長打率.265。これだけ見ると物足りない数字ですが、寺内選手がスーパーサブとして評価されるのは48盗塁40成功、盗塁成功率.830に犠打成功率.922。

 また守備率については二塁手率.990、遊撃守備率.963、三塁守備率.954。「え?守備率.950なんて悪いじゃん」と思うかもしれませんが、16年のショート守備率1位の大引選手が.990。6位の田中選手が.974であることを踏まえると、終盤の試合感覚が慣れない状態でいきなり守備についてこの守備率ならば十分といえます。

 また巨人において代走の切り札というと鈴木選手が真っ先に名前が挙がりますが、この寺内選手も高い走塁技術を保有しており、走塁判断なら亀井、技術なら寺内選手となります。単純な足の速さなら重信・藤村選手の方が上ですが、寺内選手はそれに加え高い技術を備えています。それが見れるのが13年の西武交流戦。寺内選手二塁という場面で中井選手の浅いライト前ヒットで強行。捕手を上手くかわしベースタッチしています。ちなみにこの時代にコリジョンはないです。

 


中井 4回表 ライト前逆転タイムリー 寺内のナイスラン! 2013 06 03 西武×巨人

 また寺内選手の持ち味は意外性の打撃。チェン・マエケン・田中選手から決定的なホームランを打っており「エースキラー」なんて呼ばれていたり、とんでもない空振りをしたかと思えば10球以上粘りヒットを打つなど、ただの控えではない魅力を持ち合わせています。

 

 【ポスト寺内候補について】

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 しかしそんな寺内選手も今年で34歳、打率.167と衰えが見えており、寺内選手に代わるスーパーサブ若手が求められています。では現在のポスト寺内候補を見てみます

 まず寺内選手のような代走・守備固め要因に求められるのは

 ①打率2割以上を残す

 ②求められたバントをきっちりこなす

 ③代走→守備固め起用である以上俊足

 ④終盤にエラーをしない守備力 の4点です。

 現在の巨人選手の中でポスト寺内候補は以下の選手と問題点に触れます

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  ①吉川 尚輝(23)→俊足だが守備雑。イースタンで6盗塁4盗刺と駄目。なに

             よりドラ1をサブとして起用は戦略上きつい

  ②山本 泰寛(24)→打撃は最低限でき、守備もそれなりだがが俊足ではない。

             走塁技術もあまり高くない

  ③藤村 大介(28)→もはや若手ではない。戦力外候補であり弱肩単打マン

  ④辻  東倫(23)→守備雑。バント成功率0で守備固めとしては厳しい

  ⑤吉川 大幾(25)【有力候補】→守備はよく俊足。ただし通算打率.200で今

             期は2軍で打率.193と絶望的に打てない。1軍犠打数

  ⑥川相 拓也(27)→中堅育成。高い守備能力を持つが打撃が駄目

  ⑦増田 大輝(24)→俊足守備型として入団したが、2軍で通算4盗塁と実績不

             足。打撃も物足りない

 

  つまり          誰もいねえ!!!

  

  かろうじて吉川大選手が候補にあがりますが、打率.230を1軍で残せなければ、控えとしても物足りない数字となります。そこで現在の選手とは別に、ドラフトでこのようなスーパーサブのような選手を狙う際のポイントを抑えます。

 

 【ドラフトにおいてスーパーサブを獲得する際のポイント】

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 控え前提で選手を獲得するのはどうか、という疑問はひとまず置いておいて、実は巨人は社会人野手の獲得が非常に少なく、そのため寺内選手に限らず実松選手など、他のサブ選手の高齢化が目立っています。近年でも15年に松崎選手(=日本製紙石巻)や13年小林選手(=日本生命)、08年の長野選手(=HONDA)と数が少ないことがわかります。

 サブ選手は基本的に高卒で時間をかけて育成よりも、大卒や社会人を即戦力として獲得するのがセオリーとなります。

 また複数ポジションをこなすことが多いため、ポジションは最も守備力が求められるショートメインの遠投110以上

の選手が候補となります。

 打撃力に関しては長打があるのが理想ですが、大卒・社会人内野手で注目されるほどの長打を持っている選手は上位指名されるため、控えとして獲得するなら守備重視・打撃はチャンスメイクとして役割を狙った巧打型となります。

 1番の問題が「右投げ左打ち」「右投げ右打ち」どちらの選手を狙うかになりますが、こればかりはその年の候補選手によります。理想なら小技を決めやすい右打者ですが、右で社会人まで残るとなると、指名漏れからの社会人入りである場合、課題を持った選手になります。

   まとめとしては、ショートメインの強肩俊足巧打型となります。