読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2017年選抜高校野球を終えて 明暗の分かれた各ドラフト候補選手を振り返る 野手編

 

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  前回は投手編を投稿。投手は全体的に明の選手が多かった印象です。それでは野手に行きたいと思います

 

 【評価の上がった選手・左打者編】

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  特に評価をあげたのは報徳学園・小園海斗選手。1年からショートスタメンを勝ち取った18年の注目選手の一人でしたが、選抜では攻守ともに大活躍。18打数9安打1HRという、注目株としての実力をいかんなく発揮した結果となりました。

 

 

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 1番バッターとしての適正を示したのが作新学院・鈴木萌斗選手。長打こそ少なかったものの、2試合で7打数3安打4死四球に3盗塁とチャンスメイクを果たしています。差し込まれても上手くセンター前に返すなどコンパクトな打撃を披露。俊足を誇り広い守備範囲を誇りますが、守備自体はまだまだ危なっかしいものもありました。


2017 選抜 作新学院 鈴木 萌斗君 『とちぎのイチロー』 vs 秀岳館 2017年3月27日 甲子園 高校野球

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 17年のドラフト1位候補の一人、履正社・安田尚憲選手は2回戦までは不振ながらも打撃を修正し、結果的に17打数7安打1HR7死四球と上々の結果となりました。守備に硬さがあるのはマイナス材料であるため、コンバート前提で打撃型外野手として育成プランを練る球団もあるかもしれません。

 

 【評価が上がった選手・右打者】

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 右打者でも捕手で評価を上げた選手が多々見られました。報徳学園・篠原翔太選手はチームで4番をつとめ選抜では16打数8安打長打率8割と打撃面で大きな結果を残しました。177センチと中型ながら高校通算20本と2秒以内の送球を誇り強肩強打捕手として複数球団が注目しています。

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 秀岳館秀岳館・幸地竜弥選手選手は打撃こそ確実性に欠けたものの、田浦・川端両投手を上手くリードし、送球は九鬼(=16年SB3位)を凌ぐ強肩を持っています。中日が将来性を評価しリストアップしました。


センバツ高校野球大会4日目第2試合 秀岳館が高田商に勝利 2017年3月23日13時59分

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 2年では大阪桐蔭山田健太選手が21打数12安打1HRと活躍。ただ滞空時間の長い詰まった当たりも多く、改心といえるものが少ないことから長打打者としてどうかはまだ判別がつきません。

 


大阪桐蔭 山田 今大会 ダイジェスト ラッキーボーイ 89選抜

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 早稲田実業・野村大樹選手は守備・送球に雑さが見えたものの、スイングスピードの速さは前評判どおりのものでした。

 


早実 野村 全打席 ダイジェスト 東海大福岡戦 89選抜

 

 【評価を落とした選手・左打者編】

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 前評判から評価を落としたのは日大三・金城麗生選手。193センチ101キロの大型選手として長打が期待されていましたが、5日の春季東京大会ではホームランも出ているものの、選抜では4打数1安打で単打のみ。とにかく打ち損じが多く技術不足感が否めませんでした。

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 早稲田実業・清宮選手は苦手としていたインコースが全く改善されておらず、求められるハードルも高かったためか頭を悩ませるスカウトもおります。

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 2年生では大阪桐蔭・根尾昴選手大阪桐蔭で1年からレギュラーをつかみ、スーパー高校生として注目株の一人でした。打撃では常にフルスイングで迫力あるものだったのですが、高めに釣られ三振・打ち上げる場面が多く、フルスイングで技術が追いついていないものとなっていました。

 【評価を落とした選手・右打者編】

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 1番バッターとしての役割を果たせなかったのは智弁学園・福元悠真選手。2試合6打数1安打。3死四球と出塁率4割は確保したが、指名候補になるには程遠い結果となりました。

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 4番ながら長打が影に隠れたのは履正社・若林将平選手。選抜では19打数5安打で大半が単打となっており、1アウト2塁安田選手の場面が、次が4番でありながら敬遠されるといったこともありました。あげく外野が前進守備と長打を警戒されておらず、4番としての役割を果たせていませんでした。

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 同じ4番の大阪桐蔭・山本ダンテ選手も期待はずれの結果となりました。高い身体能力を誇るオコエ2世として期待されていましたが、俊足は披露できたものの0HR。ヒットも打撃技術によってもたらされたものは少なく、パワーよりも足で稼いだ長打が大半でした。

 

 これにて選抜振り返り終了です。いあ、さすがに疲れました・・・