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読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人育成選手の特徴と課題  田中 貴也選手 捕手

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深海からはい上がる。田中貴は未来の正捕手を狙い「練習量だけは誰にも負けたくないんで」と闘志を燃やす。新たなフォームで挑戦するプロ2年目の背番号005の手は、ボロボロでテーピングだらけだった。

 キャンプ3日目。特打ではフルスイングするたびにサンマリン宮崎に「入れー!」と誰よりも大きな声を響かせた。合間には二岡打撃コーチから熱心な指導を受けた。打つ時に背が曲がり、手を一瞬下げてしまうため、微妙に振り遅れる癖を指摘された。「自分のスタイルを持ちながら、手が遅れないようにしないと」とまだまだ理想のスイングは模索中だ。

 自分で編み出した“潜水艦打法”をリセットした。6月。「このままでは嫌だ。何か変えないと」と、膝の位置にグリップを構え、下からすくい上げる独自の打法を作り上げた。今季2軍では12試合で打率は2割8分6厘。プロ初の本塁打も放った。しかし、シーズン後に「この打法では1軍ではやっていけないな」と思い直し、無駄な動きを取り除くため、フェニックスリーグ直前にグリップを肩の位置に構えるシンプルな打ち方に戻した。まだまだ未完成だが「納得できるまでとことん挑戦したい」と貪欲な姿勢で励む。

 打撃には課題も多いが、守りには安定感がある。「体が柔らかいからキャッチがうまいんだよ」と高田2軍バッテリーコーチ。内股で地面に座ると接する部分が普通はどこか浮いてしまうものだが、田中貴はペタリと座ることができる。「そこはウリです」。この日のブルペンでもワンバウンドの球を、低い姿勢で楽々と止めた。

 9月15日に行われたフロントの育成会議では、今季、成長度が高かった選手として名前が挙がった。「これだけ努力したから大丈夫だと思えるように。1軍で勝ち上がるしかない」。秋の努力を春の実りに結びつける。

 

【田中選手の紹介】

 14年に育成3位指名で巨人に入団。大学時代より打撃と安定したスローイングが評価されており、打てる捕手として期待されました。

 しかし2軍では鬼屋敷・河野・加藤選手のいる中でなかなか3番がなく、出てもDHもしくは代打という限られたものとなっており、9試合5打数のみの出場となりました。

 そんな田中選手に転機が訪れたのは16年。3軍が創設され育成選手は3軍で出場できるようになり、田中選手は3軍でスタメンマスクをかぶる様になりました。2軍では打てる捕手として期待された宇佐見・松崎選手はどちらも成績がぱっとせず、鬼屋敷・河野選手も打率1割が続いていました。

 そんな中で田中選手が打てる捕手として2軍に昇格。出場数は少ないながらも12試合32打数8安打打率.286と結果を残し、幹部会議でも支配下候補の一人として名が挙がりました。

 

 【支配下への課題】

 必要になるものは2軍でのさらなる結果と打撃の安定性です。32打数と打席も少なく、打撃フォームを改造中であるため、秋季キャンプに呼ばれるほどの結果を残さない限り、春先の支配下は難しくWLで結果を残している篠原選手のほうが可能性は高いでしょう。そのため、夏の支配下期限までの2軍でどれだけ結果を残せるかになります。