読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人秋季キャンプメンバー発表。メンバーから見る首脳陣の思惑

 巨人は1日、5日から始まる秋季宮崎キャンプに参加する28選手を発表した。メンバーは以下の通り。

 【投手】

 杉内俊哉、桜井俊貴、宮国椋丞、与那原大剛、戸根千明、公文克彦乾真大、中川皓太、長谷川潤、篠原慎平、橋本篤郎、ソリマン、アダメス

 【捕手】

 小林誠司侍ジャパン強化試合終了後合流)、宇佐見真吾、松崎啄也、田中貴也

 【内野手

 中井大介、山本泰寛、辻東倫、吉川大幾、増田大輝、坂口真規

 【外野手】

重信慎之介、大田泰示、立岡宗一郎、高橋洸、青山誠

【巨人】復活期す杉内、秋季宮崎キャンプ参加 (スポーツ報知) - Yahoo!ニュース

 

  【秋季キャンプの目的】

 巨人が秋季キャンプメンバーを発表。若手の底上げが目的とされていたキャンプであったため、若手選手が中心となりました。(杉内選手は特例)プエルトリコの遠征している岡本・高木・平良選手もはずれています。「松本選手や寺内選手がいない、これは戦力外になる前触れだ!」なんて言ってる人がいますが、目的は若手の底上げなので中堅は参加してないだけです。ただ若手でありながらこのメンバーに呼ばれていない選手は首が寒くなっているということです(鬼屋敷・藤村・和田恋・橋本・北など・・・)

 戦力外通告期間は終了しているため、これらの選手が戦力外になる可能性はありません。ただトレード要因、プロテクトからは漏れる可能盛大ということになります。

 このキャンプに呼ばれている選手は来季1軍戦力となる可能性、また現段階での能力を見ておきたいという思惑もあり、ここに呼ばれている育成選手は支配下候補とみてもいいでしょう。ただ実績の少ない橋本(育成)選手や、吉川選手が入ったことで同じ内やで長打力の無い増田選手などは候補からはずれているでしょう。

 ところでこのメンバーだと紅白戦はしないということでしょうか。野手の人数がぎりぎりであり、捕手の松崎選手をファーストに回し、坂口選手か吉川選手を外野に回さないと足りません。戦力を見る意味では紅白戦は重要になるのですが・・・・

【ポスト山口候補の発掘】

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 今回はポスト山口候補を探すことも目的とされているため、育成も含めた左腕投手が召集されています。ただ気になるのは15年ドラフト6位の巽選手が呼ばれていないということです。高卒左腕で140キロ台の直球とスライダーを武器とし、2軍にも登板していました。育成の橋本選手が呼ばれて巽選手が呼ばれていない辺りが釈然としません。怪我でしょうか。

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 同じ育成左腕で9月に実践登板を果たした田中大輝も呼ばれていません。ただ田中選手については、9月の登板で130キロ台と復活には程遠い状態であったためこちらには呼ばず調整させるといったことでしょう。

 また育成の成瀬選手の情報も挙がってきません。育成契約後3年が経過しているため毎年自由契約とする必要がある選手ではありますが、同条件の坂口・青山選手が呼ばれていることを踏まえるとここも気になるところです。最速149キロの中継ぎ右腕であり、中継ぎが薄い巨人にとって大事なポイントになる選手のはずですが・・・

 

 【今回のキャンプの注目点】

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 今回の注目点の一つはアダメス・ソリマン選手の参加です。、特にソリマン選手については尾花コーチが絶賛しており、最速153キロのストレートと複数の変化球を武器とし、2軍でも先発として登板することが多く、先発ローテは固定できていない選手も多いため、結果次第では来年夏までに支配下となるかもしれません。

www.hochi.co.jp ただしこのソリマン選手、制球難が課題の一つ。15年2軍試合結果は6試合32回登板24四球3死球と、1イニングに1個死四球を出していることになります。来年で27歳と中堅に入るため、早く結果を出すことが求められる選手です。

 一方のアダメス選手は今季3軍登板のみ。実績も少ないことから現在の能力を見ておく意味での召集の可能性が高くなっています。

 【ポスト鈴木候補の発掘】

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 今季に引退を発表した鈴木選手。巨人代走の絶対的切り札であった鈴木選手の後釜を誰が努めるのか。今回のキャンプではその候補を確認しておく意味もあると思います。それが見えるのが育成の高橋洸選手と増田選手の招集。特に高橋選手に関しては今季は3軍出場が大半を占め、2軍は4打席のみ。しかしオフには鈴木選手と自主トレを行ったり、3軍では俊足を活かし盗塁を重ねる選手となります。また増田選手も守備と俊足が売りの選手。独立リーフ時代は67試合で18盗塁を成功させています。現段階で支配下の可能性は低い選手ですが、同じ俊足の重信選手と争う形になります。