読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第1回2017年読売ジャイアンツドラフト指名予想【4位~8位】

 全ポジション補強対象で頭が痛いドラフト予想後半戦、始まります

 

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【4位指名予想①】東北福祉大 楠本 泰史選手 左打ち内野手

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 今期の大学野手の中で高い打撃能力が評価される内野手スラッガーというわけではありませんが、通算打率3割越えに長打力も誇り、クリーンナップだけでなくチャンスメークの1・2番が不足する巨人にとって獲得したい選手。

 ちなみに内野手と記載していますが、内野手としては守備に致命的な課題があるため現在は外野手起用がメインとなっています。センター・ライトがメインであるため、高齢化で固定できてない外野ポジション補強の意味を込めての指名となります。

 可能であれば5位指名で取りたい選手ですが、Bクラス濃厚の巨人は5位は後回しになるため、4位での指名としています。

 

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 【4位指名予想②】熊本工 山口 翔選手  右投げ高卒投手

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 肘の柔らかさが評価される素材型投手。ただし成績としてはたびたび炎上することがあり、スカウト評も素材評価が多く投手としては非常に時間がかかる存在であるため、上位指名になりえるほどではないと思われます。

 ただ5位までには消える選手と思われるため、Bクラスであれば4位指名が早周りであることを利用し獲得したい選手です。

 

 【5位指名候補①】西濃運輸 松本 直樹  社会人右捕手

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 大学時代は2番手捕手ながら、社会人入社後に成績を伸ばしている大卒社会人捕手。二塁送球は1.9秒以内の強肩を誇り、打撃成績もなかなかのものを残しています。現在の巨人は正捕手の小林選手は打撃に物足りなさがあり、他の若手の宇佐美・松崎・河野選手なども台頭できるほどの成績は残せておりません。そのため小林選手以外の即戦力捕手の獲得は急務であり、同じ社会人捕手で注目の大阪ガス・岸田選手も候補にはありましたが、タイプとして強肩単打捕手であり小林選手とタイプがかぶるため、打撃評価の高い松本選手となっています。

 

 【5位指名予想②】作新学院 中島 淳 右打ち高卒内野手

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 岡崎野手スカウトが選抜選手の中で伸びしろがあると評価した、4番サードスラッガー内野手。野手全体の若返りが求められる中で、長打力のある若手選手の獲得は急務。岡本選手のサード起用に暗雲が立ち込めている今、サード候補はぜひとも獲得したいところです。ただサード候補としてはあまり肩が強くないのがネックであり、下位指名で狙いたいところです。

 

 【6位指名①】上武大 宮川 哲選手  大卒右腕投手

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 178センチながらも最速149キロのストレートとカーブ・スライダーなどを武器とするリリーフ右腕。大学野球選手権では先発をつとめましたが、基本的にリリーフ登板が多く、制球に課題もあるため上位指名候補にはなりづらいため、中継ぎ強化のためにも指名しておきたい選手です。

 【6位指名候補②】岐阜経済大 與座 海人選手 大卒右腕投手

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 大学野球選手権にて注目のまとになった173センチのサブマリン投手。石巻専大相手に完封勝利を遂げました。

 出身大学のタイプと、同じ大学の注目選手の濱口選手が早くから社会人志望を出しており、プロ志望を出すか不透明なところですが、巨人スカウトも制球を評価しており、速球型サブマリンとして先発・中継ぎ両面で育てていきたい選手です。 

【7位指名候補①】法政大 熊谷 拓也選手 大卒右腕投手

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 法政大でリリーフをつとめる最速152キロの右腕投手。ストレートでがんがん押していくスタイルであり、中継ぎ層を厚くしたい巨人としては獲得したい選手の一人。

 ただこの熊谷選手は先発経験こそあるものの、先発と中継ぎでは別人と評されるほど成績が異なります。そのため先発としては計算できないため指名順位も低くなる選手となります。

 

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 【7位指名候補②】市立呉 新田 旬希選手  高卒左内野手

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 中島選手と同じ選抜にてスカウト部長が注目している内野手。呉は甲子園常連どころか呉市全体で甲子園に出場したのが半世紀ぶりという中で結果を残しました。

 一方で長打力不足が課題となり、本人も長打力強化のために選抜後にトレーニングに取り組んでいるという記事がありました。

 若い内野手を補強するために指名ですが、内野手ながら強肩ではなく、出身校がドラフト常連校ではないため下位指名で獲得したい選手となります。

 

【8位指名①】日本生命 阿部 翔太 社会人右腕投手

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 大卒社会人3年目ながら、入社後の肩の怪我で登板機会に恵まれず16年の解禁年は指名漏れとなりました。5月に先発復帰を果たすと新日鉄住金相手に10回5安打1失点と好投。最速150キロを保有しており、中継ぎの一角として獲得したい選手です。ただ怪我で実績が少ないこと、解禁済選手で指名優先度が低いことから8位指名としています。

【8位指名候補②】中央大 保坂 淳介 大学右捕手

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 180センチの強肩捕手。一方で長打力はあるが確実性がなく即戦力とはいえない選手となります。しかし現在の巨人は若手捕手の数自体が少なく、その中で打撃こそ改善されれば1軍起用も見込める選手であるため、即戦力でなく素材重視でじっくりときたえ、ゆくゆくは1軍捕手として起用したい選手としての獲得となります。

 

 次回は育成指名1~4位となります

第1回2017年読売ジャイアンツドラフト指名予想 【1~3位】

 Bクラスどこか最下位も見えてきたなこれ。悟り開けそう

 

 

 さて、今回は第1回ジャイアンツドラフト指名予想をやっていきたいと思います。

まず指名数についてですが、今期の支配下戦力外・自由契約(育成契約落ち)は引退も含め7~9人程度と考えています。その中には外国人選手も含まれるため、その数を除いた8名を今回の支配下指名数にしたいと思います。

 

 指名に行く前に17年のドラフト選手の傾向、そして現在の巨人の補強ポイントを復習したいと思います。

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 まず17年は早稲田・清宮選手や履正社・安田選手、そして捕手でも福岡・古賀選手や報徳・篠原選手など高卒に素材型スラッガーが名を連ねます。

 一方で即戦力投手・捕手が不作であり、全体で見てもドラフト1位候補が少ない小粒な不作年といわれています。

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 そして来年にあたる18年の傾向としては「高卒にスター候補あり、大卒投手豊作」です。そのため17年で高卒を揃え、18年でクリーンナップ候補とローテを整備するといったのが方針となるでしょう。

 

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  そして巨人の補強ポイントですが、過去記事の「各ポジションの年齢・成績で見る2017・18年の巨人のドラフト戦略」から野手が最優先指名ポイントなのは明白です。巨人自体も野手スカウトを強化しており、野手指名が増える可能性は高いでしょう。

 

 それでは今回の指名予想のルールは以下の通りです

①コメント・視察情報が出ていない選手も対象

②支配下8名、育成6名で予想

③各順位ごとに2名候補をあげる

 

 今回は1~3位を予想したいと思います。

 

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スライダーが武器の完投型投手 日立製作所 鈴木 康平  大卒社会人右腕投手

 

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日立製作所は3日、都市対抗野球(7月14日開幕、東京ドーム)の北関東代表決定リーグで、新日鉄住金鹿島を6-2で下し、3年連続36度目の出場に王手。最速151キロのドラフト候補、鈴木は8回2失点と好投し「変化球でカウントがとれた」。プロ9球団が視察しヤクルト・橿渕スカウト部デスクは「先発完投型の右腕でトップランク」と評価した。

 

 

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【鈴木選手の紹介】

 186センチ78キロ 右投げ右打ち  千葉明徳高ー国武大卒

 最速151キロ、常時140キロ台のストレートとスライダーをメイン武器とし、他にもフォーク・チェンジアップ・シーム系の変化球を操る先発型右腕。

 大学時代より大型右腕として注目されていましたが、3年次の怪我や最高球速も148キロと大型右腕としては物足りなさもあり指名漏れ。日立入り後のトレーニングで球速を上げています。

 17年の社会人投手については、引退を迫られるほどの大怪我から復活し実績を積み上げ途中のNTT・西村選手や、球速こそあれど制球に課題ありのヤマハ・鈴木選手に比べ、完投成績もある日立・鈴木選手は一歩先に出ています


2016年11月5日 日立製作所 鈴木康平投手

【鈴木選手の課題】

 186センチに比べ78キロの細身であるため、先発をするならばスタミナ改善のためにももう少し体重がほしいところです。

 現在は先発・リリーフ両面で起用されていますが、まだ完封がないため出場が決まった都市対抗で完封・完投勝利の結果を残し、全国大会でも通用することが証明できれば、1位指名候補にもなり得る素材です。

 

 【指名順位予想】

 現在時点でははずれ1位、もしくは2位前半の指名が濃厚です。即戦力右腕であれば1位候補にも出ますが、上位候補として注目されるほどになったのは社会人入り後であるため、今後も好成績を収め、清宮選手次第では競合1位指名にもなるでしょう。

本格派大卒右腕  九州産業大  草場亮太  大卒右腕投手

 

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日本ハムが今秋ドラフトに向け、九産大の最速152キロ右腕・草場亮太投手(4年)を上位指名候補としていることが15日、分かった。プロ志望届を提出した場合に1位指名の最有力候補となる早実・清宮幸太郎内野手(3年)と並んで、大学No・1投手をマークする。大谷翔平投手(22)が今オフにもメジャー移籍する可能性があり、「ポスト大谷」獲りは最重要課題だ。


 その年のNo・1プレーヤーに着目する日本ハムの方針は今年も変わらない。「打」なら真っ先に高校通算93本塁打の怪物スラッガー・清宮の名が挙がるが、「投」では最速152キロ右腕の草場がその称号に最も近い。

 草場が一躍脚光を浴びたのは昨年6月の全日本大学選手権。初戦の日体大戦で7回途中まで2安打零封し、149キロを出した。今春の福岡六大学リーグ戦は開幕の福岡工大戦から11球団のスカウト陣が集結。中でも草場の登板時に足しげく通っているのが日本ハムだ。

 パ・リーグを2度制した栗山監督は常勝軍団に必要な条件を「先発陣の安定」とし、「でも、そろえるのは本当に難しい」と話す。先発陣の充実を図る最善策はドラフトでの即戦力獲得。今年なら、草場の名前は候補から外せない。

 日本ハムには固有の状況もある。大谷が今オフにもメジャー挑戦する可能性があることだ。投打両方の活躍で昨季リーグMVPに輝いた大谷が抜ければ、その穴は簡単にはふさがらない。

 球団は、ダルビッシュがレンジャーズに移籍した11年秋、巨人入団を熱望した菅野(当時東海大)をドラフトで強行指名。入団には至らなかったが、リスクを背負ってでも「ポストダルビッシュ」獲得の方針を貫いた。翌12年にはメジャー希望が強かった大谷を再び強行指名している。今度は「ポスト大谷」獲得への動きが注目される。

 これまでのスカウト会議などで最上位評価するのは早実・清宮。プロ入りを志望した場合は競合覚悟で1位指名することがほぼ確実で、獲得できれば「打」の「ポスト大谷」になり得る。そして「投」でその可能性を秘めているのが草場だ。

 13日の福岡教大戦で完封を飾るなど、今春は目下4戦4勝。九産大は開幕8連勝でリーグ優勝に歩を進める。草場はプロ入りについて「まずはチームの優勝。全日本大学選手権に出場して、そこでしっかり結果を出した上で指名してもらえれば」と話している。その右腕に、日本ハムが熱い視線を注ぎ続ける。

 

【草場選手の紹介】

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 183センチ75キロ 右投げ右打ち  伊万里商業高卒

 最速152キロのストレートにスライダー・カーブなどの緩急を交えた投球で仕留める先発右腕。17年は大卒右腕不作年といわれていますが、その中で高校時代より注目されていた投手。

 15年に肩痛を発症し1年間登板なしとなりましたが、16年に復帰。その後は日ハムに3位指名された高良選手の後を継ぎエース先発として活躍しています。

 16年の大学選手権では18年ドラフト候補の日体大・松本選手と投げあい7回途中無失点で勝利投手となっています。


第65回 全日本大学野球選手権 「日本体育大×九州産業大」ハイライト

 【草場選手の課題】

 本格派右腕となりますがスカウト評の多くは素材を評価するものが多く、即戦力としての評価はまだあまり出ていないのが現状です。

 原因としては肩痛により1年間登板なしだったこと。そして復帰登板でも様子見ながらのものであったため登板機会が少なく、即戦力とするには実績が足りないのが現状です。肩痛もあったため中継ぎとしてみるには怖いところがあり、4年春時点で通算100イニングに達していないので、即戦力先発としても評価できません。

 また九州大学リーグは大学リーグの中でも東都リーグや東京6大学のような競合リーグではなく、ドラフト指名選手も少ないリーグとなります。そのため実績を疑問視する声もあり、出場が決まった17年の大学選手権、そしてユニバーシアードでどれだけ結果を残せるかが指名順位にも影響します。

 

 【指名順位予想】

 現状では2位後半から3位が指名順位となります。150キロ越え大卒右腕は仙台・馬場選手や中大・鍬原選手が競合候補となりますが、どちらも先発実績が少なく、制球に課題があるため、ある程度実績のある草場選手が頭一つ抜けている状態です。しかし1位候補になるほどの評価にはなっておらず、今後の全国リーグの結果次第となります。

各ポジションの年齢・成績で見る2017・18年の巨人のドラフト戦略  外野手編

 やっぱりBクラスになりました。こうなったらもう堕ちるとこまで堕ちてチームぶっこわさないといかんですね。今どうにかしないと取り返しがつかなくなる

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今回は最終の外野手編です。この外野手編が終わったら第1回ドラフト指名予想をやりたいと思います。「え?早くない?」と思うかもしれませんが、去年の夏から始めたブログなので、第1回はこのときくらいでいいかなと考えています。

 

 では2016年時点での外野手成績を見たいと思います。

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では上の表からわかる問題点をあげたいと思います

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 ①29歳と平均年齢が高い。

 ②30歳以下で16年打率が.250以上の選手がいない。打てる選手が壊

  滅的

 ③30歳以下の本塁打が5本以下。長打力のある選手の獲得も急務

 ④出塁率が平均2割と低い。特に30歳以下は3割以上が皆無。

 

 それでは上記4つの問題点からドラフト戦略を考えたいと思います

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東京六大学野球 2017年春季リーグ戦を終えて 17・18・19年各ドラフト候補選手を振り返る

  

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 毎年多くのドラフト指名選手を輩出する東京6大学。そのためリーグ対戦の結果はその年のドラフト戦略を考える上で重要な要素となります。そのためこの記事では各大学ごとのドラフト候補選手の春季リーグの結果について振り返りたいと思います。振り返る選手は以下の通りです。20年解禁の早稲田・早川投手や慶應・関根投手なども触れたいところですが、そうなるとあまりにも選手数が多くなるため17年・18・19年指名候補選手のみとします。()は指名解禁年となります。いや、それでも多いんですが・・・

東京大学

宮台康平投手(2017)

早稲田大学

大竹耕太郎投手(2017)

柳澤一輝 投手(2017)

小島和哉 投手(2018)

岸本朋也 捕手(2018)

宇都口滉内野手(2018)

加藤雅樹外野手(2019)

慶應義塾大学

高橋佑樹 投手(2019)

岩見雅紀外野手(2017)

清水翔太内野手(2017)

柳町 達外野手(2019)

郡司 裕也捕手(2019)

立教大学

田中誠也 投手(2019)

山根佑太外野手(2017)

笠松悠哉内野手(2017)

藤野 隼大捕手(2019)

 【法政大学】

熊谷拓也 投手(2017)

長谷川裕也投手(2017)

菅野秀哉 投手(2018)

森 龍馬外野手(2017)

中山翔太外野手(2018)

大西千洋外野手(2018)

明治大学

齋藤大将 投手(2017)

水野匡貴 投手(2017)

竹村春樹内野手(2017)

逢沢崚介内野手(2018)

越智達也外野手(2018)

森下 暢仁投手(2019)

 

東京大学

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 まずは東大より宮台投手。当初はドラ1候補といわれていましたが、怪我の後フォーム改造にとりくむも制球が安定せず、今回は防御率も下から数えた方が早いという結果となっています。投げる球がとにかく真上に行くかバウンドしてるかというほど抜け球が多く、とても即戦力とはいえない状態になっています。

早稲田大学

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 大竹選手は去年より成績を悪化させており、今回2試合のみの登板、それも先発でなく中継ぎとしてでした。成績こそいいですが、求められていた選手像とは違う現状はスカウトがどう評価するでしょうか。

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 柳澤選手はノーワインドアップで常時140中盤のストレートを投げる右腕。早川・小島選手がローテを守る中でこの柳澤選手は実績が物足りないのが現状です。調子の波で制球が大きく変動してしまうようで、とにかく変化球が低めに抜けてしまうことが多々ありました。悪いときは牽制球も安定しないという選手で、調子次第の計算しにくい選手のようです。ノーワインドアップながら球速があるので、下位で中継ぎ候補として獲得、もしくは社会人でプロ入りを狙いといったのが濃厚です。

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 小島選手は飛出た変化球を持ち合わせているわけではありませんが、大きくはずれない制球と変化球で打たせてとるピッチングでした。右打者には変化球多投、左打者にはストレートで押していくといったもので、とにかく打者が狙い球をしぼれず打ち損じる場面が多く、抜け球はそれなりにあってもそれを見逃してしまうために試合を作れている、といった投手だなと感じました。

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 宇都口滉選手セカンド起用がメインの俊足巧打型。出場実績もまだ少ない選手ですが、守備がいい。難しいバウンドを体が崩れながらつかみ、体が流れたままきっちりファーストに返球できる守備は魅力的でした。また走塁技術も持っており、盗塁面では少しスライディングがオーバーしてしまうところがありましたが、本塁では上手くタッチを潜り抜けるなど、スーパーサブとしての魅力をみせていました。社会人に進んでそこでさらに実績を積んでドラフト候補になるかもしれません。

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 岸本選手は下位起用が多い捕手。173センチと小柄ながら打撃とスローイングが売りのようです。一方で10試合起用で失策2と守備面では課題を残しており、現状では指名にこぎつけるには厳しいかもしれません。

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 加藤選手はなんですかあれは、本当に2年生なんですかあれ。スイングの振りぬき方がまさにスラッガーのものでした。「あら?これはセンターフライかな?」と思ったら伸びて伸びてフェン直なんて当たり前という。上手く変化球を引きつけて長打にする打撃力に、とっさの走塁判断の良さも目につきました。1位候補に十分に乗れるレベルだと思います。

 

慶應義塾大学

  慶應は加藤選手(=16年広島1位)におんぶにだっこだったから大変という噂は聞いていましたが、現在の先発を見ると関根(1年)高橋(2年)がメインという惨状。上級生何してるの・・?

 

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 高橋選手は今期の選手で例えるなら球速を落として制球を上げた秀岳館・川端選手のような投球内容です。オーバースローに近いフォームから落差の激しいカーブとスライダー、そして外角ぎりぎりにストレートを投げ込む。時々高めに抜けてそれを引っ張られるといったものでした。球速があるタイプでないので、高めに抜けるとヒットにされやすいようです。

 

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 岩見選手は打撃以上に気になっていたのは守備。レフトであるためあまり守備は評価されていないことは想像がつきましたが、フライ地点で少しちょちょこ合わせるような場面がありました。同じスラッガーレフトなら立教・山根選手のほうが動きはよいかもしれません。また本塁への返球もチョコチョコあわせた無駄な動きがありますし、送球もスピードはあるんですが精度面では今ひとつでした。

 そして打撃はやっぱり変化球への対応はまだ完璧ではなかったです。というよりあの打ち方でどうやって変化球に対応できると思ったのだろうか。ただ手が届く範囲の球を振ってるような打ち方です。パワーが規格外だが、そもそもパワーが生かせるほどの打撃ができていないのです。

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 清水選手は178センチの中型野手で岩見選手とともにクリーンナップを担います。ファーストの右投げ左打ちのため、現状では指名は厳しいところですが、打撃の柔らかさとパワーは魅力的でした。せめて外野が出来れば可能性が出てくるのですが。

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 柳町選手はとにかく守備範囲が広い。レフトの岩見選手があまり守備が上手くないのもありますが、レフト寄りの深い当たりを追って追ってぎりぎりキャッチというファインプレーも魅せていました。打撃面に関しては、まだまだバットに振らされてるようなフォームですが、当たればHRになるパワーはすでに上位候補として注目株の一人となっています。2年生でもあるためこれからの選手ですね。

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 郡司選手は2年生捕手ながら打率3割3HRとすでに打撃で結果を残している注目捕手です。甘いところをきっちり振りぬける打撃はスラッガーとしての片鱗を見せ付けています。ただし捕手としての能力では送球精度に課題があったりとまだまだの部分が目立ちます。

 

【法政大学】

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 森選手については、外野手と記載していますが、六大学公式HPでは内野手登録されています。これまでサード起用される場面がありましたが、今期はレフト起用が大半であるため外野手として記載しています。サードが出来るなら指名候補に挙がれますが、打率3割以上でも単打が多いためレフトでは指名は厳しいところです。

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 中山選手はレフト/ファーストの大型選手。2HRとスラッガーとして片鱗は見せていますが、三振率が20%を超えておりそこが気になるところ。

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 菅野選手は長谷川選手とともに先発ローテを守る長身右腕。変化球のキレが抜群の選手で空振り、カウントを取れる変化球を持っています。一方でストレートは高めにつけることが見られました。

投手とはいえストレートに完全に振り遅れている場面も多かったため、打撃センスが期待できるタイプではないようです。

 

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 長谷川選手アンダースロー先発。常時120後半と球速は物足りないですが、アンダー独特の浮き上がるような球筋は打者にとっては脅威となっていました。制球もよく内角に攻められるのが強みのようです。実績が少ないため社会人に進んでそこでプロを狙う道を歩むと予想されます。

立教大学

 立教のエースは19年候補の田中誠選手と手塚選手。この二人が先発を守っています。

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 田中選手は2年生ながらダイナミックなフォームから球速以上のストレートに大きく変化するカーブとスライダー、さらになかなかの制球とすでに上位候補の片鱗を見せています。ただ変化球が変化しすぎて大きくはずれてしまいカウントを悪くする場面もありました。緩い変化の球を操れるようになればもっと化けると思います。

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 4番の笠松選手はこれまで打率1割台と低迷していましたが、今季は打撃成績で上位を収めています。一方で守備課題は治っておらず、普通のゴロなのにかなり怪しいスローイングが多々見られました。内野でこの守備レベルだと指名は・・・よくて下位でしょうか。

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 5番の山根選手は慶大・岩見選手のような打撃特化型外野手。ただどちらかといえば中~長距離バッターに見えます。パワーとスイングはさすがですが、まだまだ堅さも目立ちます。岩見選手よりも守備などの動きはよいのですが、打撃の荒さがありました。指名については・・・レフト起用が多いため下位でならといったところでしょうか。

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  藤野選手は春からスタメン捕手として起用されている2年生。打率3割に1HRと結果を残していますが、一方で三振率が高いです。外の同じような球に空振りを繰り返していたので、打率がよくても下位打線なのはそこが理由でしょう。捕手能力としては田中投手の抜けた変化球をうまく防いでおり、捕手としての評価も上々だと思われます。

明治大学

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 齋藤選手は高いところから一気に腰を落とすサイドスローで、平均130前半ながら見た目以上の速さに差し込まれる選手が見られました。特に左打者の膝の高さに投げ込めるコントロールは脅威ですね。ただ課題として挙げられていたスタミナ不足は健在のようで、5~6回を超えたあたりから失点が増えています。短いイニングならキレッキレなんですが・・・

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 竹村選手は、守備はさすがですが打てなさすぎなのでさすがに指名にかかるのは厳しいです。打てそうな雰囲気なのに、ことごとく打ち損じるという典型的な打てない内野手。肩もそれなりに強い程度なので、打撃課題がネックですね。

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 逢沢選手については、長打こそ少ないですが守備範囲の広さと好走塁が見られました。中型選手であるため、もう少し長打が増えないと指名は厳しいかなという感じです(10安打中8本が単打)長打もどちらかというと足で勝ち取った長打でしたし。

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 森下選手はU-18にも呼ばれたドラフト上位候補でしたが、体が細いということで大学進学を選んだ選手。1年次は骨折で出場が少なかったそうですが、今回は明治で先発ローテを守っています。ストレートの伸びはさすがのものを持っていますが、セットポジションになると制球が乱れていました。

 

 以上で17年選抜の振り返りを終了します。今回は打高投低となりましたが、それは投手に体が出来上がって1~2年生が多かったのも一因と思われます。そのため打撃成績を鵜呑みにしないほうがよいかもしれません

打撃センスに優れる内野手 楠本 泰史  東北福祉大  大卒内野手

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球春到来を前に、17年の東北勢ドラフト戦線を先取りする。大学生では東北福祉大(宮城)の楠本泰史内野手(4年=花咲徳栄)の高い打撃力が光る。

 東北福祉大の楠本は強肩を生かして、遊撃手から外野手にも挑戦して新境地を開く。「自分の可能性を広げたかった」と2月の米国強化合宿から本格的に取り組み、帰国後から外野手でも出場している。一方の打撃は、元西武の大塚光二監督(49)が「即プロで通用する」と太鼓判を押す。選球眼が良くて広角に打ち分けることができ、出塁率も高い。1年春から積み上げた安打は74本。同大史上初となる通算安打100本超えが狙える位置にいる。負けられない理由もある。中学で所属していた青葉緑東シニア(神奈川)では楽天松井裕樹投手とチームメートだった。「負けてられない。早く同じステージに立ちたい」と意気込む。

東北福祉大・楠本は強肩&“即プロ”の打撃力 - 大学・社会人 : 日刊スポーツ

 

【楠本選手の紹介】

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 180センチ75キロ 右投げ左打ち 花咲徳栄高卒

 226打席74安打本塁打8、打率.327と高い打撃センスを誇る安打製造機。左右に打ち分けられる打撃の柔らかさが武器であり、出塁率.420と選球眼もよい

 一方でとりわけ俊足というわけでなく、肩もそれなりに強いといった程度である。

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 【楠本選手の課題】

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 課題は守備の雑さ。日米大学でもDH起用が大半であり、スローイングが悪くファースト起用されることも多い。現在は4番・センターとして起用されており、ショートとしては評価されていないと考えた方がよい

 

 【楠本選手の評価】

 巧打型の外野手として評価されるため、大卒の左外野手としなると評価は相対的に低くなります。打撃自体は中距離バッターとしての面が強く、守備もあまり上手い方ではないため、5~7位の下位指名が濃厚と思われます。